晩年はまさに命をかけた参拝の日々が続いた。
 トメを支え続けた長女 美阿子は、トメの願いを叶え続けた。
 美阿子の支えがなければ、トメの戦後はなかったのかもしれない。だが、美阿子は、癌に倒れる。参拝にいけなくなったトメ。それを助けたのは、もう一人の娘 礼子と孫達、そして生き残りの隊員達であった。杖に頼り向かった観音様、89歳までその祈りは続いた。
平成4年4月22日没
観音堂への献灯運動に奔走
知覧の方や遺族の方多くの方々が観音堂への献灯運動を行い、次第に数が増え、その執念が特攻平和観音の建設につながる。誰も来ない観音様に一人二人と子供たちが訪れた。
献灯運動の中心者だったトメはみずから献灯しただけでなく、金額の足りない寄進者には不足分を自分で補った。
表紙へ返ります。